そんな新庄氏と同じ時期に独身寮にいたのが1988年のドラフト1位で入団した中込伸氏だ。新庄氏より2年先輩の中込氏は、1990年代の阪神を主力投手として支えたが、中込氏の述懐は、梅本氏の証言とも重なってくる。

「新庄という男は根がマジメで、わざとハチャメチャをやっている感じですね。本当は礼儀正しい。鬼寮長から怒られるのはいつも亀山(努)で、新庄は怒られたことがない。悪いことをしないというか、腹が立つようなことをしないんですよね。でも、ナルシシストなのは間違いない(笑)。いつも鏡を見ていましたから」

寮では麻雀卓も一緒に囲んだが、「新庄は、役満しか狙わなかった」というエピソードを明かす。

「新庄はね、字牌が5枚あると国士無双に走る。七対子で仕上がる手でも、四暗刻を狙う。ほとんど上がることがないけど、上がったら役満。0か100の麻雀でしたね」

https://news.yahoo.co.jp/articles/aa827098a8d99cd9701d8456cb6e970fff782758