https://news.livedoor.com/article/detail/21346890/

「わたし、進学校の出身なんです。でも、『大学で学びたいことはないな。それなら時間もお金ももったいない』と思って進学しませんでした。すると母の知人が鉄工所の社長さんで、『ひとり抜けるからどう?』といって採用してくださって。鉄鋼業のことはまったく知らなかったので、勉強の毎日でした」

こう語るのはグラビアアイドルのちとせよしの。佐賀県出身の彼女は現在21歳で、上京してもうすぐ3年目となる。その愛くるしいルックスを武器に昨今は『有吉反省会』や『マツコ会議』(ともに日本テレビ系)などのバラエティにも進出。今年9月には『デカ盛りハンター』(テレビ東京系)で大食いに挑戦する姿も話題となった。

ちとせは人気急上昇中のグラドルだが、デビュー前は会社員だったという経歴を持つ。それも鉄工所で、唯一の女性として仕事に精を出していたという。

「主に倉庫を建てる会社でした。なので、鉄骨の重量から予算を算出したり、ボルトの発注をしたり。ヘルメットをかぶって作業着を着て、安全靴を履いて現場に行ったり。図面を見ながら、指示を出すこともありました。現場ではいつも“すっぴん”でしたよ(笑)」

さらに、力仕事もお手の物!

「ボルトがいっぱい入った重い箱を運んだり、鉄骨を打ち込んだりもしていましたね。学生時代、陸上部のマネージャーをしていたときに、砲丸投げ選手の投げた砲丸を投げ返していたんです。なので、力仕事にも抵抗はありませんでした」

鉄工所時代を回想し、「つらかったことは何一つなかったですね! みんなから“よっちゃん”って呼ばれて可愛がってもらいました」と笑顔で振り返るちとせ。仕事にやりがいも感じていたようだ。

「社員さんのミスで現場が揉めそうになったことがありました。結果的に丸く収まりましたが、とび職人のかたに『よっちゃんがいなかったら喧嘩になっていたよ』って言われて(笑)。あとはやっぱり自分の関わった建物が完成した瞬間。感慨深い気持ちになりました」

■安定を捨てることへの不安も後悔もない

ちとせはインタビュー中、背筋を伸ばしハキハキと答える。仕事そのものを楽しんでいたこともあり、ゆくゆくはキャリアウーマンになっていたかもしれない。しかし、彼女には諦め切れない“夢”があった。それは芸能界で活躍するということ――。

「仕事の合間に、福岡に出向いてはポートレートを撮ってもらっていました。そこで出会った女の子たちが、スカウトされて東京に行くっていう流れがあったんです。私も『いつか上京できたらいいな』と思っていました。実は会社員をしたのは、『上京資金を貯めたい』という気持ちもあったからなんです」

すると、あるとき現在の所属事務所からSNSを通してスカウトが。そして、1st DVDの撮影日も決定。着実に“夢の舞台”へと向かい始めた彼女は、ついに上京を決意する。
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「佐賀から芸能界を目指す子は珍しいので、周囲から絶対反対されるだろうなと思いました。なので、“上京するしかない状態”を作れるまで誰にも内緒で準備を進めていました。鉄工所では、社長と現場に行く車のなかで『私、芸能活動に興味あるんですよね』と匂わせたり(笑)。だからなのか『上京します』と伝えたとき、社長は『若いうちはやりたいことをやったほうがいいよ!』と背中を押してくれました」
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しかし、会社員とは違い芸能界は不安定な世界だ。安定を捨てて転職することに不安はなかったのだろうか?

「それよりもワクワクする気持ちしかなくて! それにもし芸能のお仕事が苦しくなったとしても、佐賀と違って東京なら仕事はそこら中にあると思っていました(笑)。後悔も全然ありませんよ。

母は当初、かなり心配していました。目に見える形だと少しでも安心してもらえるかな、と思うので『今月の給料はこうだよ』と伝えたり、テレビや雑誌の情報を教えたりしています」
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■会社員がグラドルになる鍵はSNS?