オランダの空港が豚を雇用。バードストライク防止に
https://ideasforgood.jp/2021/12/13/amsterdam-schiphol-airport/

「バードストライク」をご存じだろうか。
飛行機のエンジンに鳥が吸い込まれ、エンジンの損傷を引き起こしてしまう事故だ。
航空機損傷による墜落事故の危険性や、動物愛護の観点からも、各国の空港が対応に悩まされている。
日本でも、2019年には1,577件のバードストライクが報告されている。

こうした人と鳥との戦いにユニークな発想で立ち向かったのが、ヨーロッパ最大の輸送拠点のひとつ、オランダのスキポール空港だ。
彼らが鳥を追い払うために取った方法は、なんと「豚を雇用すること」だった。

実はスキポール空港周辺には、小麦や大麦などの農地が多く、穀類の収穫時の取りこぼしが鳥を引き寄せてしまうとして、長らく空港関係者の頭を悩ませていた。
その前に、こうした残留物を豚の餌として処理してしまおうというアイデアが、このプロジェクトの発端だ。
実験では豚約20頭を「雇用」した。豚たちは滑走路の間の、鳥たちが普段集まっている2ヘクタールほどの畑に放たれた。