日米台、サイバー・宇宙の防衛技術共有を 安倍元首相

安倍晋三元首相は14日、台湾の民間シンクタンクなどが台北で開いた安全保障対話にビデオメッセージを寄せた。日本と米国、台湾は防衛力向上のためにサイバーや宇宙分野も含めた知識や技術の共有を進めるべきだと主張した。

安倍氏は「3者は自身の能力を高める努力を怠ってはならない。海中、海上、空中からサイバー、宇宙空間まで全てのドメイン(領域)においてだ」と述べた。

「その目的のため、知識や技術をいっそう効果的に共有できる新しい方法がないか考えてみてはどうか」と呼びかけた。

中国の軍備増強には警鐘を鳴らした。「巨大な経済体が軍事で冒険を追い求める場合、控えめに言っても自殺的になる」と指摘した。「中国には領土拡張を追い求めてはならないと強く言うべきだ」と強調した。

米国がオンライン形式で開いた「民主主義サミット」への台湾の参加については「時宜にかない台湾にふさわしい」と評価した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA143YN0U1A211C2000000/