皿から10億件の情報収集 スシローが「データ活用すし屋」になっていた

同社は皿に取り付けたICチップを活用し、ネタの人気度や、どのすしがいつレーンに載り、
いつ客に取られたかといった情報を収集。材料の発注や売れ筋商品の分析に活用し、
フードロスの削減などに役立てているという。

レーンに隠したICリーダーで年10億件のデータ収集
スシローは日本に625店舗、韓国やシンガポールなど海外に64店舗を展開している(2021年12月現在)。
日本における年間の来客者数は約1億5700万人で、1年に約16億皿のすしを提供しているという。

この皿がデータの源泉だ。スシローは基本的に、ネタの写真や説明を書いた「サンプル札」を載せた皿を先頭に配置し、
その後に同じすしを数個ずつレーンに流している。
このうちサンプル札には「まぐろ」「たまご」といったネタの情報とひも付いたICチップを、
すしの皿には特定のネタとはひも付かないICチップをそれぞれ取り付けている。

それらをレーンの曲がり角に取り付けたICリーダーで読み取り、サンプル札のICチップからネタの種類、
すし皿からレーン上を流れる数を認識する仕組みだ。サンプル札の後に流すすしの数は事前に決まっているため、どのすしが何個取られたかも把握できる。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2112/14/news046.html