生活困窮者の電話相談、18日に開催 止められた携帯電話でも可能
携帯電話を止められていても電話で相談できます――。新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから、2カ月に1度のペースで生活困窮などの電話相談会を開催してきた弁護士や労働組合のメンバーらが18日午前10時〜午後10時、全国一斉の相談会を開催する。
取り組むのは、「コロナ災害を乗り越えるいのちとくらしを守るなんでも電話相談会」実行委員会。会では、これまで生活困窮者が相談しやすいようにと通話料金のかからないフリーダイヤルを設置してきた。
だが、中には携帯電話料金を払えず、電話をかけられない人もいることがわかり、そうした人も電話でつながれるようにと、携帯電話があり、フリーWi―Fiをキャッチできる場所に行けば電話をかけられる仕組みを取り入れた。前回10月の相談会で試験的に導入すると切実な相談が寄せられたため、今回、全国18会場で導入した。
実行委の猪股正弁護士は「炊き出しに並ぶ列は増える一方で、日常的な相談活動を通じ、感染者が激減しても厳しい生活の状況は変わっていないことが分かる。携帯を止められるなどにっちもさっちもいかない人は増えている」と話している。
相談会の電話は、0120・157930。携帯電話が止まっている人は、フリーWi―Fiをキャッチできる場所から、https://pub.oden.works/#/にアクセスし、地域のIDを入力すると相談の通話ができる。
https://mainichi.jp/articles/20211214/k00/00m/040/200000c