鍛え上げた肉体に真っ白な今治タオル――。若手経営者らでつくる「今治タオル青年部会」(36人)が、新しいイメージ戦略として企画したのは「タオルとマッチョ」。コロナ禍で需要が落ち込む中、産地を盛り上げようと工夫を凝らし、情報発信や商品開発に励んでいる。

 今治タオル青年部会が11月、公式インスタグラムでマッチョな男性の画像約10枚を公開した。プールサイドでタオルを肩に掛け、筋骨隆々の肉体を披露するのは、愛媛県今治市出身でパフォーマンス集団代表の「 AKIアキHITOヒト 」=小原明人さん(36)(福岡市在住)=だ。

 小原さんは「筋肉で地方創生」を掲げ、マッチョなメンバーたちと多様な業種のPR活動を展開。2018年には福岡市選挙管理委員会と連携し、市長選の投票を呼びかける動画を公開して話題になった。

 その高い情報発信力を見込み、青年部会が協力を求めた。画像を公開後、反響は上々といい、20〜30歳代への今治タオルブランドの浸透を狙う。

 青年部会販売・広報委員長の矢野秀和さん(41)は「マッチョとのコラボでタオルの存在感が引き立つ。クスッと笑顔になってもらえるのでは」と期待し、小原さんも「自分の筋肉で古里の今治タオルに貢献できるのはうれしい」と話す。

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