北朝鮮 故金日成主席の実弟・英柱氏死去 正日氏と後継争いも：朝日新聞デジタル
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北朝鮮の朝鮮中央通信が15日、北朝鮮の故金日成（キムイルソン）主席の実弟、金英柱（キムヨンジュ）氏が死去したと伝えた。100歳前後だったとみられる。死去の日時や死因などは報じていない。金英柱氏は朝鮮労働党の要職を務め、金日成氏の有力な後継者とも目されていたが、故金正日（キムジョンイル）総書記との争いに敗れた。
同通信によると、金正恩（キムジョンウン）総書記が14日に「英雄である金英柱同志の逝去に深い哀悼の意を示し、花輪を送った」と報じ、死去していたことが分かった。
金英柱氏は1920年に日本の植民地統治下の平壌近郊で生まれ、金日成氏ら家族と満州で育った。金日成氏が北朝鮮を建国した後、党組織指導部長や党書記、副首相などを歴任。有力な後継候補とされたが、金正日氏との権力闘争に敗れた。
75年に動静が途絶えたが、93年に公の場に再び現れ、名誉職にあたる国家副主席に選ばれた。その後も表舞台からは遠ざかっていた。
