物価2%に近づく可能性 資源価格高騰で―日銀の黒田総裁

 黒田東彦日銀総裁は15日の衆院予算委員会で、最近の原油や原材料など資源価格高騰の影響について、「消費者物価の上昇率が2%に近づいていく可能性はある」と述べた。日銀は2%の物価上昇を目標に掲げ、大規模な金融緩和を行っている。立憲民主党の階猛氏への答弁。

 10月の全国消費者物価指数(生鮮食品除く)の上昇率が前年同月比0.1%にとどまっていることに関し、黒田総裁は、携帯電話通信料の引き下げが1.5%程度の下押し要因になっていると説明。「(物価の)実力は0.1%よりも、もう少し上だ」と指摘した。
https://www.jiji.com/sp/article?k=2021121500478&;g=eco