ヤマハ発動機の日高祥博社長は15日、排気量125ccの原付き2種に相当する電動バイクを開発し、リース販売を来春から始めると明らかにした。
いまは排気量50cc(原付き1種)級の「E(イー)―Vino(ビーノ)」を販売しているが、機種を増やして電動バイクの普及をねらう。

 静岡県磐田市の本社で、報道各社の共同インタビューに応じた。
日高社長は電動バイクの新機種投入について「ヤマハ発動機の電動車というのはこのレベルですよという姿を、見せなければならない時期にきた」と述べた。

 国内では、公的機関や企業などの実証実験向けに貸し出す。
具体的な性能は明らかにしなかったが、充電1回の航続距離はいまの機種と比べると「全然レベルが違う」という。

 新機種は国内のほか欧州でもリース販売を始める。
欧州には別の小型電動バイクも投入する方針だ。
新機種はタイなどアジアでも展開していく。

 エンジン技術に定評があるヤマハ発動機だが、将来の環境規制強化を意識して電動化に力を入れる。
日高社長は「一番のネックは価格。いかにガソリン車と電動車をいっしょにするか」と課題を語る。
エンジン開発も続ける方針で、市場やユーザーに応じて最適な商品を用意していくという。

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