ペットボトルの「ちょい残し」、実は大きな影響が…
https://news.yahoo.co.jp/articles/14e86c745b4215ed9681ca568b18fa9beda01b43
あと一口で空になるのに、少しだけ飲み残してペットボトルを捨ててしまう人いませんか?
そもそも最後まで飲んでいるか残しているかを意識した事がない人が多いかもしれないが、桜美林大学教授の藤倉まなみ氏による「大学におけるペットボトル飲料の飲み残しの実態に関する研究」によると、大学構内で廃棄されたペットボトルの総本数の23%に何らかの飲み残しがあったという調査の結果が出ている。
一般的に飲み残す理由としては「最後数センチは沈殿物や雑菌がありそうで飲みたくない」といった意識的なものから、「おなかいっぱいになってしまい、飲めなくなってしまったから」「荷物になるから」「どうせなら冷えてる新しいやつから飲もう」などといった自分でも特に理由を考えずにその場の状況で飲み残しをしている人が多いよう。
ペットボトルの「ちょい残し」、実は大きな影響が…
中間処理施設での飲み残しペットボトル分別作業の様子
しかしその飲み残したペットボトル、実はリサイクルに大きな影響を及ぼしてい.る。
ペットボトルは回収された後、中間処理施設へ集められる。そこで、しっかり分別されたペットボトルはリサイクルされるためにペットリサイクルメーカーにまとめられるのだが、飲み残しのあるペットボトルについては回収されても品質上の問題でリサイクルできずに、燃やすか埋めるかになってしまうのが実情。しかもきれいなペットボトルと飲み切っていないペットボトルの分別作業は機械では認識できないため人の手で行われている。
ペットボトルはきれいに分別されることでまたペットボトルに生まれ変わる水平リサイクルなど環境負荷が少ないリサイクルができる優秀な資源。しかしちゃんと分別ができていない場合、新たに石油や化石燃料を使用する必要がでてきてしまう。そうした積み重ねが環境に大きな影響を及ぼしているのだ。