「脱炭素インフレ」 爆誕 ヨーロッパのインフレは電気・ガス料金が牽引 再生エネの発電変動コストも重荷 [485983549]
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インフレの波は欧州にも押し寄せている。脱炭素を目指す先進的な動きが、電気・ガス料金の高騰を招く皮肉な事態となっている。インフレの発火点である「グリーンフレーション」の実態を探った。
ロンドン中心部から北へ約20キロ・メートル。英ブリムズダウンで100年以上前に稼働した石炭火力発電所は今、高効率のガス火力発電所に姿を変えている。石炭に比べ、ガス火力は二酸化炭素(CO2)の排出量が比較的少ない。
発電所の方を見やりながら、近くでフィッシュ・アンド・チップス店を営む男性(50)はあきらめ顔で語った。
「そのうち電気・ガスの料金は倍になるかもしれない。商売あがったりだ」
英国では11月、消費者物価指数が前年同月比で5・1%上昇。10年ぶりの増加率となった。中でも、電気は19%、ガスは28%の上昇で群を抜く。
背景にあるのは、燃料となる天然ガスの価格が世界的に急上昇したことだ。特に英国では、昨冬の厳しい寒さで暖房の使用が増えて天然ガスの在庫が少なくなっていたところに、コロナ禍からの景気回復が需要を押し上げた。英国の天然ガス市場の卸売価格は現在、年初と比べて6倍に値上がりしている。
英国はエネルギーの脱炭素化を急いでいる。2020年、全発電量に占める再生エネの割合は42%、ガス火力は37%だった。
ただ、再生エネには、天候不順が生じれば、発電量が一気に下がるリスクがつきまとう。実際、急激な変動は度々起きている。11月15日には、風量の低下で風力発電量が18%から3%まで下がり、逆にガス火力は35%から55%超に上昇した。天然ガス相場も急騰した。
25社が破綻
影響は深刻だ。今夏以降、ガス調達のコストを料金に転嫁できず、経営破綻に追い込まれた電気・ガスの小売企業は25社に上る。200万超の世帯が契約切り替えを余儀なくされた。小売企業で顧客対応を担当する社員(35)は、「天然ガスの高騰が始まってから経営状況は一変した」と話す。
大陸側の欧州も状況は同じだ。独仏などユーロ圏19か国の消費者物価は11月、比較可能な1997年以降で最大の上昇幅となる前年同月比4・9%を記録。エネルギー価格は27・4%上昇した。天然ガス輸入の4割をロシアに頼る欧州連合(EU)加盟国では、地政学リスクもエネルギー価格の上昇圧力となる。
CO2コスト
さらに、脱炭素を促す「CO2排出量取引」が追い打ちをかけた。排出量取引で対価を払った企業は、そのコストを製品価格に上乗せするためだ。日米欧の中央銀行や金融監督当局が参加する「気候変動リスク等に係る金融当局ネットワーク(NGFS)」は6月、「(排出量取引によって)多くの国で短期的にエネルギーコストが上がり、物価上昇率が押し上げられる」とのリポートを発表した。
EUの排出量取引市場では今月上旬、価格が一時、過去最高となる1トンあたり90ユーロ台に達した。今年初めと比べて約3倍の水準になった。取引には将来の値上がりを見込む投機マネーも流入している。
グリーンフレーションは今後、さらに勢いを増すとの見方が多い。大和総研の菅野泰夫・シニアエコノミスト(ロンドン駐在)は「再生エネ技術に不可欠な銅などの金属や鉱物も値上がりしており、欧州の急速なグリーン経済への移行が意図しない物価上昇を招いている」と警告する。 そのうち石炭燃やして炭素税払ったほうが安くなりそうだな 日本だって他人事ちゃうわな
電気代2倍はあり得るで 日本が原発止めたせいでLNGは上がる一方だな
チョクトはなんかコメントしろよ ガスはロシアから買うんだから
ロシアが潤うな
原発に切り替えられれば… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています