チョン・モンホン監督作「瀑布」が作品賞含む最多4冠 第58回金馬奨授賞式<詳報>
2021/12/16 19:12
台湾の映画賞「第58回ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)授賞式が11月27日、台北市の国父紀念館で開かれた。授賞式の模様や受賞者のスピーチなどを詳報する。
▽ 最多受賞はチョン・モンホン監督の「瀑布」 4冠制す
最多受賞を果たしたのはチョン・モンホン(鍾孟宏)監督の「瀑布」。新型コロナウイルス下の台湾社会を舞台に、母一人子一人で暮らす母娘の心の交流を描いた。
同作はチョン監督が初めて女性の題材に挑戦した作品。アリッサ・チア(賈静雯)とワン・ジン(王浄)の世代が異なる2人の人気女優が母娘を好演した。
同作は劇映画作品賞に輝いたほか、アリッサが主演女優賞を受賞。脚本賞と映画音楽賞も制した。
チョン監督は作品賞での受賞スピーチで「主演女優賞を獲れたのが一番うれしい」とアリッサを祝福。「これからも毎年作品を撮り続けていきます」と抱負を語った。
▽ 「瀑布」の受賞理由「アフターコロナで最も温かく力のある作品」
今年の劇映画作品賞の候補に選ばれたのは、「瀑布」のほか、SFミステリー「The Soul: 繋がれる魂」(緝魂)、「アメリカン・ガール」(美国女孩)、
ラブファンタジー「月老」の台湾映画4作品と、政府に不当な扱いを受ける香港の路上生活者の生活を描いた香港映画「濁水漂流」。
授賞式では「瀑布」の受賞理由について「アフターコロナにおいて最も温かく、最も力のある作品」と紹介された。
金馬奨を運営する台北金馬映画祭実行委員会のウェン・ティエンシャン(聞天祥)執行長(CEO)によると、劇映画作品賞を決める議論では「瀑布」と「アメリカン・ガール」の間で意見が分かれたと説明。
最終的に「瀑布」が受賞した理由についてウェン氏は「写実性であれ、メタファーであれ、いずれも称賛に値する部分があった」と説明した。
以下ソース
https://japan.focustaiwan.tw/column/202112165002