高知県香南(こうなん)市の発注工事を巡る官製談合事件で、市職員から入札情報を聞き出し、建設業者に落札させたとして、公契約関係競売入札妨害などの罪に問われた元市議の志磨村公夫被告(61)の初公判が17日、高知地裁であった。志磨村被告は起訴内容を認めたうえで、入札情報を聞いたのは「課長ではなく、清藤(きよとう)(真司)市長です」と述べた。

志磨村被告は逮捕時の調べに対し、入札情報を「課長から聞いた」と説明したが、起訴後に「課長ではない」と変えた。市住宅管財課長の村山敦さん(58)は官製談合防止法違反罪などで起訴されたが、高知地検が今月3日に起訴を取り消す異例の展開をたどった。

志磨村被告は初公判の冒頭、「村山課長から聞き出したと言いましたが、聞いていませんでした。うその供述で村山課長が逮捕・勾留され、人としてやってはいけないことをしてしまいました。村山課長、本当に申し訳ありませんでした」と述べた。

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