海保無人機 八戸導入へ/2022年度1機、海自基地拠点

12/18(土) 9:06
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Web東奥

 海上保安庁が洋上監視機能強化に向けて導入を検討している大型無人航空機について、海上自衛隊八戸航空基地(青森県八戸市)を発着拠点とする方向で最終調整していることが
17日、関係者への取材で分かった。
来年度に1機を導入。順次機体を追加し、複数機での運用を目指す。近く同庁関係者らが八戸市を訪れ、地元住民らに説明する。

 同庁は来年度当初予算の概算要求に無人機に関する予算34億8千万円を盛り込んでいる。
来年度はパイロットの育成期間とし、本格的な運用は2023年度以降になる見通し。導入する機種は未定だが、リースする予定。

 これまで導入場所の選定基準について、同庁は
▽民間機の運航がない
▽整備された滑走路と格納庫がある
▽沿岸に位置し、洋上までの距離が短い
▽24時間着陸が可能
−などと説明。17日の東奥日報取材に対し、同庁の担当者は「導入場所は地元の理解を得て最終決定する」と述べるにとどめた。

 同庁は20年10〜11月、海自八戸基地を拠点にジェネラル・アトミクス社(米国)の「シーガーディアン」1機を用いて計13回、150時間の飛行実験を実施。
三陸沖や小笠原諸島周辺、北海道から中国地方にかけての日本海などで海洋監視の有効性や操縦方法などの課題を検証した。
実験で目立ったトラブルは発生しなかったという。

 大型無人航空機の操縦は地上のコックピットから衛星を介して行う。
外部監視用のカメラやレーダー機器を搭載し、行方不明者の捜索や巡視船の誘導、火山観測など幅広い業務に対応する。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b8fb890ab17b080737bd7e54253afc0fae3c004b