香港立法会選挙 政治ショー化への懸念
https://www.tokyo-np.co.jp/article/149178
香港で十九日に立法会(議会)選挙が実施される。中国による民主化抑圧の武器とされた香港国家安全維持法施行後初の立法会選となるが、民意を問う機会とは到底言えない現状を強く懸念する。
定数九〇の立法会選で百五十三人が立候補を認められたが、香港からの報道によると、親中派がほぼすべての議席を独占する見通しだという。
 
その背景には中国主導で進められた選挙制度改悪がある。立候補には
(1)親中派メンバーで構成される選挙委員会のうち十人以上の推薦
(2)香港政府の資格審査委員会による「愛国者」としての認定?が必要とされる。
 
これでは出馬段階から親中派以外を排除しているのと同じである。二〇一六年の前回選で全体の四割超の議席を獲得した民主派は今回、候補擁立すら断念した。