立民は「多様性」で自民と差別化を 連合・芳野会長インタビュー 参院選向け立民・国民民主と連携強化
https://www.tokyo-np.co.jp/article/149053
来夏の参院選に向けた取り組みなどを語る芳野友子連合会長=東京都千代田区で

―立民は衆院選で、公示前勢力の110議席から96議席に減らした。受け止めは。
 「非常に残念だ。報道などで『政権批判』の部分が前面に押し出されてしまい、どういう社会を目指すかが伝わらなかった。政権を取った後に、共産党が閣内に入るか入らないかにも話題が集まってしまった。立民が自分たちの考え方を周知できていれば、結果はもう少し違っていた」
 ―衆院愛知11区では、連合傘下のトヨタ労組出身前職が直前に立候補を取りやめ、守ってきた議席を自民党に明け渡した。
 「連合本部として関与していない。候補者と組合で議論を重ねた上の結論なので尊重したい。連合の他の加盟組合に同様の動きはなく、全体に波及するような動きではないと現時点で判断している」
◆「若者や高齢者向けの政権公約を」
 ―立民が再生するにはどうすべきか。
 「泉健太代表をはじめとする新体制になり、執行部の半分を女性が占めた。ジェンダー平等や選択的夫婦別姓の実現など、一人一人の人権を尊重する政策を前面に出してほしい。参院選で女性候補者を積極的に擁立する必要もある。自民との差別化を図れる部分だ。若者や高齢者向けに特化した政権公約をまとめても良いのではないか」