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中心部の温度が63度になった時点の鶏胸肉の断面(上)と、30分加熱し続けた断面。見た目の違いはほとんどない
人気の低温調理 加熱不十分なレシピも 食中毒に注意
クリスマスシーズンを前に、食品安全委員会は、100度以下の低温で肉などを湯煎する「低温調理」の際は、十分加熱するよう注意を呼びかけている。ネットのレシピを参考に、家庭でもローストビーフや鶏ハムなどを作る機会が増えるが、食品安全委は加熱が不十分なレシピもあり食中毒の恐れもあるとしている。
肉類には細菌やウイルスがついている可能性があり、厚生労働省が示す衛生基準では、肉の中心部の温度が63度で30分(75度で1分、70度で3分)以上の加熱が必要。
食品安全委によると、厚さ約3センチの鶏胸肉300グラムをジッパー付きの食品保存袋に入れて63度の湯で加熱する実験では、中心部が63度になるのに68分かかったという。衛生基準ではこの状態で30分加熱する必要があるが、30分経った後との断面の違いは見た目では判別できなかったという。
https://www.asahi.com/articles/ASPDK3HVHPD8UTFL009.html