「ウチは10万円もらえたんだ。お年玉も増えたし、何を買おうかな」。
「私んちはなかったけど、それってお金持ちだからなんだよね?」。
正月休み明けの教室で子供たちがこんな“マウントの取り合い”をする日が来るかもしれない──。

 岸田文雄首相が打ち出した「子育て世帯への臨時特別給付金」が波紋を広げている。

 18才以下の子供1人あたり10万円を配るこの給付金。
当初は年内に現金5万円、春先までにクーポン5万円分の給付が表明されたが、
クーポンの事務費が967億円かかることや給付が遅いことなどから、
自治体からの異論が噴出。東京都杉並区議会議員の太田哲二さんもあきれ顔だ。

「クーポンにするかどうかは自治体まかせながら、細かい条件があって、
制度が確定しないと判断できない。とにかく国のマニュアル待ちです」

 ある地方の市役所職員もため息交じりにつぶやく。

「給付にはあらゆる部署との連携が必要で、役所中がてんやわんや。
クーポンと現金に分けて配るには膨大な作業と手間がかかる。
ただでも忙しい年末に何の“罰ゲーム”かと思いますよ。
それでいてよその自治体より給付が遅れたら住民からのクレームは必至で、役所内の空気は暗く沈んでいます」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2cfc7d6889cdea4844c1ebdb3af42113741e6c0

給付遅れが年末年始に重なった結果功を奏した サンキュー岸田