おもに15年戦争の時代に朝鮮・台湾・沖縄や日本軍占領地などで,住民を大日本帝国の忠良な臣民として戦時動員体制に組み込むために実施された一連の政策。日本の異民族支配の特質は同化政策で,沖縄(琉球)やアイヌの場合に先例が見られ,次いで植民地化した台湾や朝鮮に及んだ。日中戦争期以降の朝鮮が皇民化政策の典型で,〈内鮮一体〉のスローガンのもと,朝鮮神宮など神社参拝を強制し,1937年10月には〈皇国臣民の誓詞〉の斉唱を強要,翌年には志願兵令を公布して日本語の常用化を強い,1940年2月には日本式の氏に改める〈創氏改名〉が実施された。
→関連項目朝鮮

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