無人運転の実現=「ドライバー・運送会社消滅」は本当か?

運送ビジネスとは、輸送プロセスと荷役プロセスから成立するものであり、自動運転・無人運転とは、輸送プロセスのみに影響を与えるものだからである。

 もちろん、ロボットなどを活用した自動倉庫・無人倉庫の開発も進んでいる。フィジカルインターネットが実現すれば、
荷役の手間は大幅に減るだろう。しかしそれでも、世にあるすべての貨物が、すべてロボットによって荷役されるようになるのは無理だ。
ロボットでは対応できない貨物や、人とロボットが協働する仕事は、必ず残る。

 また、別の発想もある。

「ロボットでは実現不可能な、繊細な棚入れ作業を人の手で行います」──棚入れは一例に過ぎないが、競合との差別化を図るために、
あえて人間による荷役作業をアピールする運送ビジネスも生まれると、私は考えている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c636c8bd49ca76b06b24079c3f3ddb576e7c33f0