中国製といえば、かつては「安かろう悪かろう」のイメージだった。いまは性能や品質が向上し、ITや電気自動車(EV)などの成長分野に浸透する。中国に負けじと日本政府も国内メーカーの支援に乗り出すが、「メイド・イン・ジャパン」の復活は簡単ではない。

 中国第一汽車集団の高級ブランド「紅旗(ホンチー)」の販売店が19日、大阪市にできた。運営会社(兵庫県尼崎市)が紅旗ブランドのPR拠点にする。販売台数などの具体的な目標はないという。

 「しっかりした走りでデザインもいい」と式典に参加した購入者は語る。来年には中国メーカーが得意とするEVも投入する。SUVの「E―HS9」は1回の充電で460〜690キロ走行可能で、価格は税抜き1100万円からの予定だ。

 中国は日米欧のメーカーと合弁で自動車工場をつくり、技術を吸収してきた。エンジンに関する技術は遅れていたが、EVに一気にシフトすることで競争力を高めようとしている。