浴槽のふたは開けて「ヒートショック」に注意 入浴中の高齢者死亡増 脱衣室・浴室暖めて
温度差が原因で血管に大きな負担がかかり死に至るケースもある「ヒートショック」。寒さが厳しくなるこの時季、身近なところに危険が潜んでいます。
ヒートショックとは急激な温度変化で起きる健康被害のこと。消費者庁によりますとヒートショックが原因で亡くなったとみられる高齢者は増加傾向で、2016年は4821人でした。
ヒートショックで特に心配なのは65歳以上の高齢者です。
消費者庁によりますと高齢者の入浴中の死亡事故は12月・1月・2月が特に多くなっています。温度差が原因で血圧が急激に上昇しているところで湯舟につかると血圧の高さはピークに。体が温まると血圧は急激に下がります。風呂上がりの着替えでまた上昇。このように血圧がいわば“ジェットコースター”のように変化するのです。
急激に高い血圧がかかると、例えば頭の中の血管が破けてしまい脳内出血を起こしたり、血圧が上がると心臓に非常に負担がかかるので場合によっては心筋梗塞を起こすといったこともあるとのこと。
一方で、ヒートショックは簡単に対策が出来ます。温度差をなくすということが大事。
まずは、脱衣所に小さな暖房器具を置いて脱衣室の暖める。浴室は浴槽のふたを開けてお湯を張るか、シャワーを1分〜2分高い位置からかけ流すと湯気が立ち込めて浴室が暖まる。
寒さが厳しい信州。ちょっとした工夫が命を守ることにつながります。
そーす
https://news.yahoo.co.jp/articles/2adc0023aaa29a534a9744c3e8f9e06e77880a54