国土交通省が建設工事の受注に関する統計のデータを書き換え、2013年度から「二重計上」していた問題で、
前年の2012年に全国の都道府県に対し、
具体的手法を記載したマニュアルを配り、
指示していたことがわかりました。

 国土交通省がデータの書き換えを行っていたのは、
建設業の毎月の受注動向などを示す統計です。
国交省は都道府県を通じて、建設業者から工事の受注状況のデータを集めていました。
データの提出が遅れた場合は、いったん推計値を計上しているにもかかわらず、
さらに、遅れて提出されたデータを合算して、最新の月に上乗せするよう都道府県に対して指示をしていたため、
「二重計上」となっていました。

 この二重計上は2013年度から行われていましたが、
遅れたデータを合算する手法については、
前年、2012年の5月に国交省が都道府県に対する説明会でマニュアルを配布し、
指示していたことが新たにわかりました。
国交省によりますと、遅れたデータの合算についてはマニュアルの配布前から行われていたとみられます。
しかし、国交省は2013年度から推計値を含めた二重計上となった経緯については「はっきりしない」として、
検証を行う方針を示しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ded83b6cd38925ea89a8a235096bc0bbfbd0bf81