布団にできた人の形したシミ…「逃げ出したくなる」強烈な臭い、死に向き合う特殊清掃
12/20(月) 13:12配信
今年1月、死後1週間ほどたった高齢男性の遺体が見つかった名古屋市内のアパートの
「特殊清掃」に立ち会った。
全身を覆う作業服とゴーグル、防じんマスクを着け、室内に足を踏み入れると
、敷かれっぱなしの布団にできた人形(ひとがた)の染みが目に入った。
染みは床まで達し、赤黒く変色。鼻をつく強烈な臭いは、思わず逃げ出したくなるほどだった。
作業に当たるのは、住人が遺体で発見されるなどした部屋の清掃を請け負う、
卜部光(うらべこう)さん(31)と弟の尚(しょう)さん(29)。
高校、大学と、恩師の急死や友人の自死を経験した記者は、学生時代に「死とどのように向き合い、生きるか」
を考える死生学を学んだ。
取材先で知り合った2人が、清掃の現場で何を感じ、どう向き合っているのか知りたくて同行させてもらった。
依頼主に返却するため、卜部さんたちは遺言書や金品などがないか、洋服のポケットや書類一枚一枚まで、
丁寧に確かめながら、遺品を片付けていく。
部屋の整理が終わると、電動工具で床板をはがし、消臭用の薬品をブラシで塗布していった。
「この部屋で故人はどんな生活を送り、何を思いながら亡くなっていったのだろう」と想像させられた。
つづく
https://news.yahoo.co.jp/articles/289d8b6e635b399cade345c8112496fd0e523f87