またも痛ましい事件が起こった。先週17日の午前10時すぎ、大阪市北区の雑居ビル4階の心療内科クリニックから出火し24人が死亡。
警察は殺人と放火の疑いで捜査している男性の氏名を公表したが、その容疑者も火災で重体の状態だ。

 詳しい動機などについては今後の捜査の進展が待たれるが、今回の事件は2019年に京都アニメーションで起こった放火殺人事件を彷彿とさせる
無差別の放火テロであり、大阪市でいえば2008年に発生した個室ビデオ店放火事件の死亡者16人を超える惨事となった。

 ところが、これほどの事件が発生したというのに、スルーしつづけていた男がいる。大阪市の首長である松井一郎市長だ。

 火災は前述したように17日の午前10時すぎに発生し、11時前には日本テレビが「大阪・北新地でビル火災「逃げ遅れ」情報も」と報道。
11時半前後にはNHKをはじめ各社がビル火災の速報を出し、一時は「心肺停止27人」とも伝えられていた。

 また、この週末も、松井市長は毎日新聞などの調査で日本維新の会に「期待する」と答えた人が48%、支持率が22%にのぼったことを伝える記事を引用リツイートし、
〈維新の会国会議員の皆さん、今の日本維新の会支持率はあくまでも期待値です!!先ずは文通費改革実行で実績を積み上げて下さい〉と投稿しただけだった。

 自分が首長をつとめる市で世間を震撼させる火災が起こったというのに、それを無視して国政の文通費問題、維新アピールを発信しつづける……。
しかも、消防の動きはおろか、被害者へのお悔やみや動揺する市民へのメッセージは一切なく、だ。
https://lite-ra.com/i/2021/12/post-6102-entry.html