18日に札幌市内のホテルの高層階から転落し、その後死亡が確認された女優神田沙也加さん(享年35)の父で俳優の神田正輝(70)が20日、札幌入りし、愛娘と無言の対面を果たした。道警の調べでは、沙也加さんの死因は転落したことによる外傷性ショックだったことが判明。事故と自殺の両面から捜査が進められる中で沙也加さんが3つの悩みと悲しみを抱えていたことが分かった。その一つは、舞台で共演中だった男性との交際に関する悩みだった。

正輝は20日午前11時半ごろ、悲しみをこらえて新千歳空港に降り立った。黒のコートを羽織り、黒いサングラスで目元を隠したまま、沈痛な面持ちで到着ゲートを出た。心中を気遣う報道陣に「ありがとうございます」と頭を下げて、タクシーに乗り込んだ。

 その後、沙也加さんの遺体の安置先で無言の対面を果たした。沙也加さんの母である歌手松田聖子(59)も近く札幌入りするとみられ、両親がそろい次第、最後のお別れをすることになりそうだ。

 沙也加さんは18日午後0時55分ごろ、札幌市内の宿泊先ホテルの14階の屋外スペースで血を流して倒れているところを発見された。その夜に搬送先の病院で死亡が確認された。札幌には主演ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の札幌公演のため滞在。18日は沙也加さんにとって同地での公演初日。その当日にこの世を去った。
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 警察は部屋の入り口のドアチェーンがかかっていたことから事件性はないとみており、事故と自殺の両面から経緯を調べている。ただ、沙也加さんが最近、3つの悩みと悲しみが重なったことで、心を痛めていたことが分かった。