韓国の防疫と日本の防疫の違い

https://news.yahoo.co.jp/articles/6f2a3bdfa37b1daba58a7d5f1b2abc2c8f3651d9

中央日報日本語版

京都龍安寺の「石庭」。

570年の伝統を受け継ぐ京都龍安寺。縦10メートル・横25メートルの庭園には白い砂と15個の石しかない。

ところが庭園のどこから見ても石は14個だ。絶妙に1個が隠れる。見る角度を変えてみても同じだ。

▼世の中のすべてのものを所有することはできない

▼目に見えるものがすべてではない−−という人生の道理を象徴している。

英国王室が1975年エリザベス女王の訪日に合わせて1カ所だけ訪問する名所として、この小さな庭園を選んだのには理由があった。

俗世の自慢や誇張のはかなさは、東西古今を問わず教えであり悟りだ。



では1年を終えて我々は今回のコロナ対応で何を見て何に気づかなくてはならないだろうか。



場面1。青瓦台(チョンワデ、大統領府)は今年5月、文在寅(ムン・ジェイン)−バイデン首脳会談を通じてヤンセンワクチン100万回分を獲得したとし、「ワクチン外交の勝利」として自画自賛した。

疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)長官は「効果と便宜性の側面でヤンセンに長所がある。米国が韓国を特に配慮した」と述べた。

てっきりそうだとばかり思っていた。ところが米疾病管理予防センターの諮問委員会は先日、全員一致でヤンセンを避けたほうがよいと勧告した。

安全性と効能がどちらも落ちるという理由からだ。結果的に「在庫バーゲン処理」だった。感謝してヤンセンを打った予備軍・民防衛隊員は怒り心頭だろう。

対照的な場面がある。これに1カ月前先立つ4月の日米首脳会談。この時もワクチン外交に関心が集まった。

当時、菅義偉首相は「まだ署名をしていない」と言って内容を明らかにしなかった。

会談後、担当相が「これで日本国内の16歳以上に対して全員接種できる物量が確保できたもよう」と話しただけだ。

その結果は後日に「ファイザー5000万回分」として明らかになった。

「ヤンセン100万対ファイザー5000万」という数字の差が韓国国民を腹立たせたとしたら、韓国の大統領と政府の誇張は韓国国民を限りなく恥ずかしくさせた。