インテルベースの新型Mac Proが準備中のウワサ。Xeon Scalableプロセッサ搭載か

アップルはMacのプロセッサをインテル製から自社開発のAppleシリコンへ急速に移行を進めています。が、インテルベースのMacに関しても、今後もう1モデルを発売する予定との噂が報じられています。


この噂は、米MacRumorsが独自の情報源を元に伝えているものです。

それによれば、アップルはまだ最上位モデルのMac Proを完全にAppleシリコンに移行するつもりはなく、少なくとも1つの新型Mac Proにはインテル製チップが搭載されるとのこと。

アップルの内部では2つのMac Pro新モデルに取り組んでおり、1つは全体的にデザインを刷新したAppleシリコン搭載モデル。そしてもう1つは、インテル製プロセッサベースで、現行デザインのまま内部をアップデートしたものだと伝えられています。


こうした「新型Mac ProはインテルとAppleシリコン2本立て」の予想は、今年初めにBloombergが報じていたこととも一致します。同氏のMark Gurman記者は、1つはインテルの新型CPUを搭載した従来と同じデザイン、もう1つはAppleシリコンを採用して現在のMac Proの半分ほどのサイズに小型化されたモデルと述べていました。


さてMacRumorsの記事に戻ると、Appleシリコンはインテル製の最上位ノートPC用プロセッサに対抗できると証明したものの、アップルはアニメーターや写真家、ハリウッド関係者らが使うプロ向けワークステーションであるMac Proを自社開発チップに移行させるほど、完全な自信を持っていないとのことです。

実際クリエイティブのプロからも、M1 Maxではまだまだもの足りないとの声もありました。


そのインテルベースのMac Proで使われるチップは、インテルが「高度なパフォーマンス、セキュリティ、効率性、そしてIoTワークロードやより強力なAIを処理するための内蔵AIアクセラレーション」を備えていると謳うXeon Scalableプロセッサが予想されています。

Appleシリコン上でもRosetta 2により、既存のインテルMac向けアプリはほぼ完全に動いています。とはいえ、それは一般ユーザーレベルのことで、要求の厳しいプロフェッショナルの顧客を満足させるためには、まだ完成度が足りないのかもしれません。

MacRumorsは、アップルがインテルベースMac Proを提供し続けることで、自社製チップへの移行が完了するまでの時間を稼ぐことができると推測しています。


2022年に発売されるAppleシリコン版Mac Proには、最大32もの高性能コアと最大128個のGPUコアが搭載される可能性が囁かれています。また新型Mac Proには、M1 Maxチップを2つまたは4つ搭載する見通しとの噂話もありました。それでも期待通りの性能が出なければ、今後もインテルMacの新製品が投入され続けるのかもしれません。

https://japanese.engadget.com/intel-based-new-macpro-xeon-scalable-103028085.html