2021年12月14日、記者が向かったのは東京・西麻布にあるバー「霞明亭(かみょうてい)」。
ここは、お酒と一緒にたばこも楽しめる「喫煙目的店」である。

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最後は永原オーナーも愛する「ピース」で締めくくる。甘くてコクのある味と、上品で豊かな香りが特徴的な銘柄だ。

「ピースくらい強くなると、茶色いお酒全般と合うと思います。ピースは、アロマが深いですし、強めですから、ブランデーも合うと思います。
例えば、『クルボアジェ ナポレオン』ですとか、りんごで作った『カルヴァドス ペイドージュ ポム・プリゾニエール』が良いかもしれません。
ワイン好きの人には怒られちゃうかもしれないけど、ポートワインという食後酒と合わせても良いかもしれません」

一口に「たばこ」と言っても、様々な特徴がある。だから、「合うお酒」もさまざま。
自分が吸っているたばこには、どんなお酒が合うのか。見たこともないお酒と、実は相性抜群な可能性もある。たくさんのお酒をそろえているバーでなければ、なかなか開拓できないかもしれない。
永原マスターはそんな楽しみ方ができる自身の店「霞明亭」や、現在の喫煙環境について、こう語った。

「公共の場所でたばこが吸えないのは当然だと思います。そんな中でも、頑張って喫煙所を設置してくれる人たちがいて、喫煙者と喫煙しない人が棲み分けできる環境を作ってくれています。
棲み分けができて、喫煙者と禁煙者がお互いに喧嘩しない社会ができてくれれば良いと思いますね。
霞明亭が喫煙目的店なのも、こういう環境を維持しなきゃとの思いがあります。今は飲食店やバーでも禁煙のところが増えてきています。喫煙しない人の選択肢は多いんです。
そうした中で、喫煙者が誰にも責められずたばこを楽しめる喫煙目的店があっても良いんじゃないかと思います。喫煙目的店と掲げれば、たばこが苦手な人が選択肢から外してもらえるでしょう。
お互いに気持ちよく暮らすためにも喫煙目的店はあっても良いと思います」

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