館山産ジビエ、ブランド化へ 市の加工処理施設オープン 地域食材に活用、担い手育成も
2021年12月25日 05:00 | 無料公開
オープニングセレモニーで、イノシシ肉にナイフを入れる金丸市長(左)と沖代表社員=館山市の館山ジビエセンター
オープニングセレモニーで、イノシシ肉にナイフを入れる金丸市長(左)と沖代表社員=館山市の館山ジビエセンター
「前澤友作館山応援基金」の一部を活用し、館山市が整備を進めていたジビエ加工処理施設「館山ジビエセンター(TGC)」が24日、オープンした。イノシシなどの有害鳥獣を適切に処理し、地域食材として活用。捕獲者の負担軽減を図るとともに、TGCを拠点に地場産ジビエのブランド力向上や有害鳥獣対策の担い手育成を目指す。
安房地域で鳥獣被害対策の支援などに取り組む「合同会社アルコ」(同市、沖浩志代表社員)が市指定管理者として運営。ZOZO創業者の前澤友作氏(46)=鎌ケ谷市出身=が館山市へ寄付した20億円で創設した同基金のうち1200万円を事業費に充てた。
TGCでは、捕獲者からイノシシやシカ、キョンなどを有償で引き取り、県の衛生管理ガイドラインに準じて迅速、適切に加工処理。高品質なジビエ肉として飲食店などに販売する。施設職員指導の下、捕獲者自らが利用料を支払ってTGCで加工処理することもできるという。
https://www.chibanippo.co.jp/news/local/863347