いわゆる「原付」である、50cc以下の原付一種のバイクと同様に、比較的簡単に免許が取得でき、なおかつ車体の価格も安価なものが多いにもかかわらず、原付一種よりも制限速度が高く設定されていたり、二人乗りが可能であったりするなどの使い勝手の良さが魅力です。

 そんな原付二種のバイクですが、かつてはスズキ「アドレス 90」などの一部のモデルをのぞいて、あまり目立つ存在ではありませんでした。
2010年代に入り、ホンダ「PCX」シリーズが爆発的な人気を見せるなど、原付二種というカテゴリーが脚光を浴びるようになってきました。

 PCXのヒットもあり、2011年以降、原付二種のバイクは10万台程度の販売台数をキープし続けており、年々縮小している二輪市場では比較的堅調な動きを見せていますが、2021年に入り、原付二種ブームの到来がより顕著になっています。

 日本自動車工業会が発表した2021年上半期の原付二種の販売台数は、前年同期47.8%増の6万7772台で、2020年通年の10万9204台を大きく上回ることがほぼ確実となっています。

 日本自動車工業会では、原付二種好調の背景について、「コロナ禍でフードデリバリー用スクーターの需要が増加したことも一因」としつつ「それ以上にレジャー用途の需要が市場を押し上げた」と分析しています。

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