大麻使用者、意外に高い就労率。逮捕で職を奪う意味はあるのか?
2021/12/22 2:01:02
正高 日本の学歴社会は東京大学を頂点としているようですが、その上にハーバード大学などがあって、米国留学をする人もいます。アメリカでは西海岸ではたばこよりも大麻を吸う方がいい、というのが常識のようになっており、若い人の喫煙率はたばこより大麻の方が高くなっています。
そういうところで学業を修めたり、仕事をしたりしている人は、大麻を吸うことに対してネガティブなイメージがありません。そういう人が日本でも潜在的にたくさんいて、今回のアンケートにも回答してくれたのではないでしょうか?
この調査を始める時と、日本での使用罪創設の議論がタイミングとして重なったので、社会意識の高い層が、ある種、一石を投じるアクションの一つとしてこのアンケートに答えてくれて、学歴が高めに出た可能性もあります。
松本 僕らの病院での調査でも、覚せい剤と比べると大麻の人たちの方が学歴は高いのですよね。インテリが好むところはある気がします。
かつて、薬物乱用防止教室をあちこちでやっていた時、ある超名門進学高校で教室をやった時が一番大変でした。
「大麻について無動機症候群(無気力になる)になるとか、慢性精神病になる、と言うけれど、それを裏付けるデータはあるんですか?」とか、「そもそも規制の根拠は人種差別から始まっているんじゃないですか?」とか質問が来る。
いろんな人たちがちょこちょこ発信している情報を押さえ、自分でも読書を通じて積極的に情報収集している頭のいい子たちがいて、そんな子には「ダメ。ゼッタイ。」が通用しない。すごくやりづらかったことを覚えています。
国は大麻の健康被害の根拠がかなり曖昧なまま啓発をしていて、敏感な人や頭のいい人はその歯切れの悪さをなんとなく感じている気がします。
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