役所などが閉まる年末年始に、市民グループなどが連続して生活に困窮する人たちの支援活動をする。
計画しているグループによると、新型コロナウイルス禍による生活困窮者は減る様子はなく、炊き出しなどには毎回長い列ができるという。
連携した取り組みで年末年始を切れ目なく支える。
活動をするのは「年越し支援・コロナ被害相談村」▽「女性による女性のための相談会」▽「NPO法人TENOHASI」▽「新型コロナ災害緊急アクション」
▽「新宿ごはんプラス」▽「NPO法人もやい」の各団体（支援の場所、日時は表参照）。各団体とも米、野菜など食料や生活用品の配布と、住居など生活や労働問題の相談に乗る。
各団体は、都が年末年始に住居を失った人などに用意したビジネスホテルの利用を巡って、31日と1月1日も対応する窓口を開くよう求めている。
だが都は団体の15日の申し入れに対して、「（両日は）窓口は開けない」と回答したという。ギリギリになっても宿泊場所が見つからない例があることから、団体は引き続き都に対応を求めていく予定だ。
相談村で困窮者支援に取り組む労働組合全国ユニオンの鈴木剛会長は「コロナ禍の長期化で、女性、移住労働者、若者と多様な人が困窮している。年末年始に支援が途切れないように頑張りたい」と話した。
作家の雨宮処凜さんは「コロナ禍で女性の困窮者が急増した。女性が相談しやすいように、女性による女性のための相談会も企画した。ぜひ、相談して」と呼びかけている。【東海林智】
年末年始の支援活動
＜女性による女性のための相談会＞
25日午前11時〜午後4時半、新宿区立大久保公園。生活相談、食料や生活用品配布（利用できるのは女性のみ）。▽26日午前10時〜午後4時▽2022年1月8日午前11時〜午後4時半
▽同9日午前10時〜午後4時も同場所で、同じ支援。時間は受付時間。
＜池袋・TENOHASI（てのはし）＞
29日午後3時45分〜、豊島区東池袋中央公園。衣類配布、医療・生活相談。同日午後6時から炊き出しの食事提供▽31日午後5時から医療・生活相談、同6時から炊き出し▽1月2日 同。
＜四谷・年越し大人食堂＞
30日正午〜午後5時半、千代田区聖イグナチオ教会。衣類、食料配布、生活相談▽1月3日正午〜午後5時半、食料配布、生活相談。
＜年越し支援・コロナ被害相談村＞
31日午前11時〜午後5時、新宿区立大久保公園。労働・生活相談、食料支援▽1月1日午前10時〜午後4時、同。
＜新宿・ごはんプラス、もやい＞
1月1日午後2時〜都庁下（都営大江戸線都庁前駅E1出口前）。食料配布、生活相談。
https://mainichi.jp/articles/20211222/k00/00m/040/169000c
