NY市、子供の入院急増 オミクロン株拡大、空の便混乱 米

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が急速に広まり、再び感染拡大に見舞われている米ニューヨーク市で、18歳以下の子供が感染して入院するケースが急増している。

 ニューヨーク州が24日発表した声明によると、ニューヨーク市では今月第2週から第4週にかけて、18歳以下の入院件数が4倍に増えた。約半数がワクチン接種が認められていない5歳未満だという。

 ニューヨーク州では24日、新規感染者数が4万9708人と過去最多を更新した。州保健当局は子供を感染から守るため、5歳以上のワクチン接種やマスク着用を呼び掛けるとともに、人混みを避けるよう改めて訴えた。

 一方、大統領首席医療顧問のファウチ国立アレルギー感染症研究所長は26日、米ABCニュースのインタビューで、オミクロン株は重症化リスクが低いとの研究結果があるものの「感染者が激増すると、重症度が低いというプラスの効果を打ち消してしまう」と指摘。「自己満足しないでほしい」と警戒を怠らないよう促した。

 オミクロン株の拡散は、多くの人が移動するクリスマス休暇の航空業界も直撃した。CNNテレビによると、各航空会社で職員や乗務員の感染が相次ぎ、26日には米国便だけで1200便以上がキャンセルとなり、全世界では3日間で6000便以上が欠航したという。 
https://news.yahoo.co.jp/articles/9bf64fcbfbe3ce052f3d75d080789ff15e25a620