撮り鉄議員の釈明に地元「心外」…「日常的に線路内に侵入していたように捉えられる」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210922-OYT1T50243/
共産党の山添拓参院議員(36)が、秩父鉄道(本社・熊谷市)の敷地に無断で立ち入ったとして県警に書類送検された事件で、山添氏は18日夕、自ら「線路を渡った」と、書類送検されたことを認める内容でツイッターに投稿した。ただ、現場について「地域住民によって道がつけられた箇所」と説明していることを巡り、住民からは「我々が日常的に線路内に侵入していたように捉えられ、心外だ」との声が上がっている。
他の男性らも書類送検
関係者によると、山添氏は昨年11月3日午前、長瀞町の秩父鉄道の線路内に許可なく立ち入ったとして、鉄道営業法違反(鉄道地内立ち入り)容疑で書類送検された。このほか、立ち入り禁止の場所に入ったとして、軽犯罪法違反容疑でも書類送検されていた。
鉄道ファンの中でも特に写真撮影が好きな「撮り鉄」であると、ホームページで自己紹介している山添氏は、秩父鉄道がこの日に臨時運転した電気機関車の撮影のために訪れていたとみられる。県警が秩父鉄道の要請で危険行為について警戒していたところ、敷地内に立ち入る山添氏ら複数人の男性を見つけ、任意で事情を聞いていた。
県警が山添氏を書類送検したのは、今月16日。他の男性らについては、それ以前に書類送検していた。山添氏の書類送検がこの時期になったのは、山添氏が政治活動で多忙であることなどを理由に県警による対面での聴取にあまり応じず、弁護士を通じた文書によるやり取りが多くなり、事実関係の確認などに時間がかかったためとみられる。