収賄罪などで実刑判決が確定した韓国の朴槿恵前大統領(69)に対する政府の特別赦免(日本の恩赦に相当)の効力が31日発生する。朴氏は2017年3月に逮捕され、約4年9カ月間収監されていた。現在は体調を崩して入院中で、自由の身となってからも当面は病院で治療に専念する見通しだ。
保守系の朴氏は親友と共謀して財閥から賄賂を受け取った罪などに問われ、懲役計22年の実刑判決を受けた。革新系の文在寅大統領は24日、朴氏の体調への配慮に加え、保守と革新による「政治的分断の解消」を目指して赦免を決定した。
朴氏が大統領時の与党の流れをくむ保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦・大統領候補は検事時代に朴氏の捜査を主導しており、赦免は「保守分裂を狙った」との見方も強い。
尹氏は28日「朴氏の捜査は職責によるものだったが、人としては申し訳ない気持ちを持っている」と述べた。捜査はやむを得なかったと強調し、支持層の理解を得たい考えとみられる。(共同)
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