取材場所に現れた女性は、目を真っ赤にして語る。

「小さい頃からこの声がコンプレックスで…。話し方が変、イントネーションがおかしいとも良く言われました。それがVTuberの活動では個性になって、周りから『好きだよ』と言ってもらえるようになった。すごく嬉しかったです」

舌足らずな、いわゆる「アニメ声」をからかわれてきたAさんにとって、ファンと触れ合う配信の場は、自分を肯定してくれる数少ない場所だった。それというのも、Aさんは家庭に居場所がなかったからだ。

「家庭環境の問題で、母親は精神を病んで自殺してしまいました。家庭にお金がなかったので、進学をあきらめ、社会に出て生計を得るようになりました」

https://news.yahoo.co.jp/articles/776e1b2322695c4f5037ebff8ff457247d0c7817