十倉経団連会長「賃上げは個別に」数値目標、春闘に盛り込まず
https://news.yahoo.co.jp/articles/95402b447f1a901ad37ec4a46e1304b76c3edd3b



経団連の十倉雅和会長が毎日新聞などのインタビューに応じ、2022年の春闘で一律の賃上げに否定的な姿勢を示した。

「新しい資本主義」を掲げる岸田文雄首相は、新型コロナウイルス禍から業績が回復した企業に3%超の賃上げを促している。
これに対し十倉氏は、1月にまとめる経営側の春闘の交渉指針「経営労働政策特別委員会報告(経労委報告)には(賃上げ水準の)数字を載せていない」と述べ、賃上げの具体的な数値目標を盛り込まないことを明らかにした。

十倉会長は「従業員に成果の還元をするのは当然」としたうえで、「賃金は労使がよく話し合って決めるという原則は貫徹しないといけない」と強調。
あくまで個別の労使交渉に委ねる姿勢を示した。

22年の景気については、経済活動の正常化を背景に「今年はGDP(国内総生産)で3%を超える成長を期待したい」と述べた。懸念材料としては原油などの資源高や半導体不足などを挙げ、「化石燃料は需要が減っていくが、それで低価格になるというのは間違いだ」と指摘。「資源は高い価格で張り付き、価格変動が大きい状況が続く」と話した。