これまで印刷や電子部品の事業を展開してきた凸版印刷(トッパン)が最近、新しい収益源としてメタバース分野への本格的な進出を目指している。

トッパンは、高い成長が期待されているメタバース分野での需要創出に取り組んでいる。メタバースは仮想空間などと呼ばれる。具体的には、ネットワーク上に構築された仮想空間において私たちはアバター(分身)として活動する。アバターの生成需要や、他者との交流促進による起業の増加など、メタバース関連分野の成長期待が急速に高まっている。

現在、トッパンはメタバースを支えるソフトウェアの創出に集中し始めている。その対象分野は3つに分けられる。同社の主な顧客である企業と行政に加えて、消費者(個人)もトッパンのメタバース事業の対象になる可能性が高い。

 まず企業向けのメタバース事業として、ロボット運営システムの開発がある。トッパンは複数の異なる種類のロボットを一元管理するソリューションを開発した。それは、ファクトリー・オートメーション(FA)などの普及を支える要素であり、企業の生産性向上に資す。その他にも、医療やビルメンテナンス、物流などのロボット運営にもトッパンのシステムは対応している。
https://biz-journal.jp/2022/01/post_272257.html