英国の名門校3校が日本上陸

相次ぐ開校の背景には何があるのか。インターナショナルスクールに詳しい国際教育評論家の村田学さんによると、少子化で子ども1人あたりにかけられる教育費が増えていることが影響しているという。仕事で海外の人と接する機会が増えた親世代の間で、難関大学や医学部に入りさえすれば安心という価値観が崩れつつあることも、後押ししているという。

英国首相を務めたチャーチルやインド初代首相ネルーらが学んだハロウスクール。その日本校であるハロウインターナショナルスクール安比ジャパンが22年、岩手県にできる。日本の小6〜高3に相当する男女を全世界から受け入れる。将来的な定員は2000人を予定し、日本で最大規模のインターナショナルスクールとなる見通しだ。
ハロウスクールと密接な関係がある教育機関は、アジアでは中国を中心に24校あるが、日本には初進出。日本校のミック・ファーリー校長は「世界の名門大学との強い結びつきのある学校が近年、アジアでも求められている。身体的、心理的な強さを得て、自身の人生を開拓し続け、自らが進む分野で成功できる力をつけてほしい」と話す。

ラグビー発祥の地として知られるラグビースクールは23年、千葉県柏市の千葉大学柏の葉キャンパス内に、ラグビースクールジャパンの開校を目指している。小6〜高3にあたる男女が対象で、980人が通学制または寄宿制で学ぶ予定だという。