今年パンデミックは終息可能 WHO事務局長が表明
https://news.yahoo.co.jp/articles/697680698ecf0389996dea58a74324cb00d6ca08

(CNN) 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は12月
30日、新年へのメッセージを発表し、2022年に新型コロナウ
イルスのパンデミック(世界的大流行)を終息させるとの期待を
込めた。世界中で新規症例数が毎日のように過去最高を記録
する中、テドロス氏は「この災いを終わらせる道具」を世界は手
にしていると述べている。

テドロス氏はビジネス向け交流サイト(SNS)のリンクトインに投
稿したこの楽観的なメッセージの中で、不公平が長く続くほどパ
ンデミックも長引くことになるとの警告も添えた。

2年が経過する中で、新型コロナ感染症と闘うのに使える道具類
は、世界中で不均等に配分されたままだと指摘。アフリカでは医
療従事者の4人に3人がワクチン接種を依然受けていない一方、
欧州や米国では3度目の追加接種(ブースター)を受けており、
この格差が新変異株出現の可能性を高めて「我々を喪失や困難、
制限のサイクルに閉じ込める」とした。

さらに「もし我々が不公平を終わらせれば、パンデミックを終息さ
せ、我々皆が生き抜いている世界規模の悪夢を終わらせることな
る。そしてこれは可能だ」とも述べた。

新年に向けた今回の決意の一環として、テドロス氏は、新型コロナ
ウイルスワクチン供給の国際的な枠組みである「COVAX」などに
ワクチンを供給することを優先させるため、各国政府と協働してい
く意向を表明。22年半ばまでに全ての国々の人口70%がワクチン
を接種することを目標としている。