身長210センチを誇るアウトサイドヒッター・牧大晃(3年/香川・高松工芸)に話を聞いたのは、日本代表のエースとして活躍した身長201センチの“レフティー”山本隆弘さん。中学時代から牧選手の存在に注目していたと言います
山本 いよいよ春高開幕が近づいてきました。調子はどう?
牧 調子はいいです(笑)。以前よりもスパイクの威力は上がっていると思いますし、打ち切るイメージがついてきました。守備面でも、春高の県予選の決勝を終えてから、できていなかったことをもっと考えるようになって、ちょっとずつうまくできるようになってきました。
山本 牧くんのことは中学生の頃から練習を見させてもらってきたよね。身長は何センチになった?
牧 今、210センチです。
山本 だいぶ伸びたな〜中学の頃でも192センチぐらいあったよね。小さい頃から大きかったの?
牧 そうですね。自分は何も思っていなかったんですけど、写真を見返すと幼稚園の頃からひとりだけずっと大きかったです(笑)。
山本 中学時代から身長は大きくて目立っていたけど、当時はまだ筋力がともなっていなかった。動きたくても動けなかった、というのが最初の印象というか。一緒に練習を見た(植田)辰哉さんと基礎練習やレシーブ練習をちゃんと続けてね、と話した覚えがあります。
牧 はい、覚えています。身長が高いことでサーブレシーブができないと思われることも多いのですが、海外を見れば背が大きい選手でも当たり前のようにレシーブ技術が高いです。そこはこれからもっと磨きたいと思っていますし、今も取り組んでいます。
山本 牧くんは大きいのに動きがしなやかだよね。レシーブではどんなことを意識しているの?
牧 今までは上げることしか意識していなかったんですけど、最近は面の位置や向きを意識するようになりました。1歩目を出す意識も(9月の)代表合宿で教わりました。
山本 練習生として参加した代表合宿の話も聞かせてください。率直にどうだった?
牧 最初は緊張しましたが、皆さんが優しく話しかけてくれたのでとてもやりやすかったです。意識が高く、なのに余裕があるプレーができていて、改めてすごいなと思いました。
山本 合宿では誰といちばん話した?
牧 高橋藍さん、大塚達宣さんといった年齢の近い方に色々教えてもらいました。自分と年齢もそんなに変わらないのに、オリンピックで活躍している姿を見て、自分ももっと頑張らないといけないなと改めて思いました。あと合宿に参加して、バレーに対する考え方は変わったかなと思います。練習前のストレッチなどは、高校に戻ってからもより意識するようになりました。
山本 刺激をもらったんだね。それを続けることが大事だと思うよ。
牧 プレーの丁寧さは足りない部分だなと感じましたし、あとは自分が思い通りにいかなかったときにどういうプレーをしたらいいのか、という部分がとても勉強になりました。伝えられることはチームメイトにしっかり言っていかないといけないと。そこも変われた部分だと思います。
「世界ナンバーワンを目指します」
山本 アウトサイドヒッターとして、将来的にどんなプレーヤーになりたいと思っていますか?
牧 石川祐希さん、高橋藍さんのように海外でプレーして活躍したい。レシーブもしっかりできる選手になりたいです。
山本 なるほど。ただ、彼らはこれから上を目指していく中ではライバルにもなる。ここだけは絶対に負けないと思うところはどこ?
牧 レシーブなどはもちろんですが、やっぱり僕は身長が高いので、圧倒的な攻撃力をつけられるように磨いていきたいです。そこはこだわりたいです。
全日本に入って、メダルを獲得できるような選手になりたいですし、海外にも挑戦したい。バレーボールをみんなに知ってもらえるような選手になることが目標です。
山本 世界ナンバーワンの選手、ということでいいかな?
牧 はい! 世界ナンバーワン……を目指したいと思います。
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