準々決勝第1試合が行われ、青森山田(青森)は東山(京都)に2―1で逆転勝ち。4大会連続での準決勝進出を決めた。またフクダ電子アリーナで行われた第1試合は、大津(熊本)が前橋育英(群馬)に1―0で勝利し、4強入りを決めた。

 青森山田と東山は昨年8月、全国高校総体準決勝でも対戦し、青森山田が5―2で勝利を収めていた。約5か月ぶりの対戦となったが、試合は前半16分、東山のDF夘田大揮(3年)が頭で先制。5バックで青森山田の攻撃をはね返し、その後も優位に試合を進めた。しかし前半終了間際、青森山田は主将の松木玖生(3年)がPKを決めて同点。前半を1―1で折り返した。

 後半13分には、渡辺星来(3年)が右足で今大会初得点。この1点を守り切って、青森山田が4大会連続の4強入りを決めた。決勝ゴールを決めた渡辺星は「(初戦の)大社戦も(3回戦の)阪南大高戦も自分は無得点だった。絶対に決めるぞという気持ちで入った」と納得の表情だった。

 敗れた東山のMF木下慶(3年)は「(2―5で敗れた)インターハイの時よりも点差は縮まったが、一瞬一瞬のプレーでは差がある。得点差以上に差を感じている」と悔しさをにじませていた。

 青森山田の黒田剛監督は「頭が回ってなかったという前半であったことは間違いない。前半PKを決められて1―1で折り返せたことが良かった。教訓をいただけたことはポジティブにとらえたい」などと語っていた。https://news.yahoo.co.jp/articles/2e066bf39a2a5ee90688c00232474897eafbe2c2