メルケル氏は東ドイツで教育を受けたので、第1外国語がロシア語であり、かなり堪能だ。また、逆にプーチン氏は東ドイツに赴任していたのでドイツ語が話せる。国際会議の映像を見ると、両者が並んで立っているのをよく見かけるが、2人はロシア語とドイツ語のどちらを使っているのかがしばしば話題になる。

 かつては共産主義圏の雄として君臨したソ連の系譜を引き継ぎ、再び強大な力を持とうとしている国(ロシア)の「独裁者」と、EUを事実上代表し西側自由主義圏の雄の一つであるドイツの首相には政治的な対立関係があるはずだ。しかしながら両者は、「思想的な共通項」が極めて多く親しいともいわれる。

 一部の欧州の関係者は、声を潜めて「メルケルは東側が送り込んだ工作員ですよ……」などと耳打ちする。

 もちろん、事の真偽は定かではない。しかし、2020年9月21日公開「メルケル独裁16年間のつけ、中国がこけたらドイツもこけるのか?」で述べた共産主義中国が、11月6日公開「食糧危機は中国から始まる――14億人の民を誰が養えるのか」、11月30日公開「習近平ですら吹っ飛ぶインフレの脅威…2022年、世界『大乱』に立ち向かう7つのポイント」のような状況の中で、ドイツも一緒にこける可能性が高まっている。

 まさに、2020年5月25日公開「人類の敵・中国を大躍進させたメルケル首相『16年間の独裁』」の直撃を受けているのだ。

 作為であろうと、不作為であろうと、仇敵西側諸国の盟主であるドイツがボロボロになっていることに対して、プーチン氏は腹の中で高笑いをしているであろう。https://news.yahoo.co.jp/articles/4ebfdf3486222cc1083cb3853f5d75ef2f71bbaf?page=1