台湾有事で「戦場」に変わる石垣島島民の不安
ミサイル配備で高まる中国からの攻撃リスク
https://toyokeizai.net/articles/-/500202

これまで何十年と、金城哲浩さん(66)にとっての最大の心配事は
台風や害虫からマンゴーの木々を守ることだった。

だが、それは台湾から300キロメートルほどしか離れていない亜熱帯の小さな島、
石垣島にある金城さんの所有地近くに日本政府がミサイル発射装置の配備を決定する前の話だ。

安倍晋三元首相は12月初め、安全保障関連のシンポジウムでオンライン講演を行い、
「台湾有事は日本有事」であり、ゆえに日米同盟の有事でもあると述べた。

日本の防衛省は、2022年度予算編成に際し、
急速に悪化する安全保障環境への対応を理由に防衛費の大幅な増額を要求した。
2021年度補正予算で積み増された防衛費には、石垣島のミサイル配備を加速させる資金も含まれている。