https://h-navi.jp/column/article/35028526
寒い冬は、服を何枚も着込み、コートやマフラー、帽子、手袋、ブーツととにかく身につけるものが多い!けれど、服の重さが苦手
重ね着が苦手、首回りが過敏など、触覚に過敏さがある人にはつらい季節でもあります。

小学校時代は親に言われるがまま冬はジャンパーを着ていたと思いますが、中学生以降、私はプライベートでもコートを着なくなりました。
制服だけで登校するなかで、「なくてもなんとかなるのでは?」と真冬でもランニングシャツとパーカ1枚で外出します。
親には「見てるだけで寒いからなんとかして」とよく言われましたが、身軽さを体験するともう重いコートやジャンパーは着られないのです。
そんな状態だった中学1年の2月、北海道に行く用事ができました。「北海道はパーカだけじゃ無理だから何か買おう」と言われ
母が「これは最高級にあったかくて軽いから」と超薄手ダウンジャケットを買ってきました。
確かに軽い。北海道に行く日、はじめてそのダウンジャケットを着て、受け入れられる防寒着ができたことに安心した記憶があります。
高校生になった今も、基本はパーカだけで出かけてしまいます。やっぱり寒いことより、服をいろいろ着込むことが嫌なのです。

外を歩いているとき、ふと、靴の中に小石が入っていることに気がつきます。痛い。気になる。すぐに止まって小石を取り除きたいが
人通りが多く急に立ち止まることができない。数歩頑張って歩いて立ち止まれる場所でようやく靴をぬいで小石をとる。
感覚過敏の人の痛みはこの「靴の小石」に似ていると思います。数歩、数秒は我慢できるけど、ずっとはきつい。小石を入れながら
歩き続ける苦しみを想像いただければと思います。そんな感じで、冬の服装は、ずっと苦しいです。

外でも薄着ですが、家の中でも薄着です。私は冬でも家の中はランニングシャツとパンツだけです。エアコンはついていますが
それだけでは寒く、手足、特に足先は氷のように冷たく、親にもびっくりされます。布団の中に潜り込むことが多いですが、机で作業したり
勉強したり、ゲームしているときは肌が露出していて寒いです。布団をかければいいのでしょうが、体を起こしているときに布団をかぶると
ふとんが重くて苦しいのです。
肌着もランニングシャツで、長袖タイプや冬の暖かくなる下着なども苦手で着られません。軽くて、着ていることが苦しくない服を
早く作りたいなと思っています。
ちなみに、靴下が最大に苦手な私は、冬、近所に出かけるくらいなら、裸足にサンダルです。