「感染者数が倍になるまで」最短の沖縄1・3日、東京1・9日…1週間で40倍の計算も

 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の流行で、沖縄や東京、大阪では2日足らずで感染者が倍増するスピードで感染が拡大しているとの推計を、国立感染症研究所(感染研)のチームがまとめた。

 6日に公表された推計では、直近1週間で、感染者数が倍になるのにかかった時間は沖縄県1・3日、大阪府1・7日、東京都1・9日だった。沖縄で最も短い時間で倍増したのは、東京や大阪より早くオミクロン株に置きかわったことが影響しているとみられる。

 このペースで感染者が増えた場合、1週間で新規感染者数が沖縄で40倍程度、東京、大阪でも10倍以上になる計算となる。昨年夏のデルタ株による感染第5波では最大でも、倍増するのに約1週間かかっていた。

 感染研の鈴木基・感染症疫学センター長は「沖縄だけでなく、東京や大阪もこれまでにない高い波になる可能性がある。オミクロン株は重症化リスクが低いと言われているが、感染者が急増すれば、医療の 逼迫ひっぱく や社会活動への影響は大きくなる」と指摘している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220107-OYT1T50180/