「開成に行こうなんてまったく思ってなかったんです。実力試しで受験したら受かってしまって、親もその気になっちゃった。ほかに行きたい高校があったので大ゲンカしました」

 予備校には一切行かないでいいという言質をとり、林は譲歩した。野球部の活動には励んだが、勉強はしなかった。
模試の結果は「東大E判定」。だが浪人を覚悟して受けた入試で、なぜか合格した。

「ラッキーです。問題がとんでもなく難しかったみたいで、できると思っていた人はパニックになったんでしょうね。
自分なんて『ケセラセラ(なるようになる)』。何にも動揺しなかった」

https://number.bunshun.jp/articles/-/833438