40年の体験に基づく、米国金利上昇事例の回顧 -18回の金利上昇時の株価は14勝4敗【高田レポート】

長期的な金利底入れも、低金利環境継続

このところ、世界的に長期金利上昇の影響に関心が高まっている。6月の米国FOMCでは利上げに向けた動きが示された。当TODAYでも金利上昇への対応を何度か議論してきた。
そこで今回は、米国の長期金利の変動を筆者の40年に亘る金融市場における体験を踏まえて振り返ることとする。1980年代以降金融市場を一貫してフォローしてきた立場として、過去40年間の金利低下傾向が節目を迎えた可能性もあることから、ここで改めて長期金利の上昇局面を振り返る必要があると感じている。
以下の図表は、1980年以降の長期金利とS&P500の推移である。その間に金利上昇局面が18回あったが、その際の株価は上昇14回、下落4回の14勝4敗、勝率78%となった。

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